基礎知識

マーケターに向いている人・向いていない人

マーケターに向いている人・いない人
ayuco

「マーケターになりたいのですが、何から勉強したらいいですか?」
「マーケティングを覚えたら、営業しなくても売上上がるんですよね?営業からマーケターになりたいんです!」

7,8年くらい前から、『マーケター志望』の方の相談に乗る機会が増えました。マーケターになりたい理由はそれぞれ異なりますが、そんな方向けに勉強会などを行なっていて、売上を上げられるマーケターになった人、残念ながらマーケターを諦めた人には共通点がありました。

そこで、この記事ではマーケティングに向いている人、いない人について考えていきたいと思います。

マーケターに向いている人の特徴

マーケターは消費者理解の専門家

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 森岡毅 著

マーケティングの仕事の範囲は広く、「マーケターって何する人?」と聞かれる度に、小難しい話をしていた私が一番しっくりきたのが、今、日本一有名なマーケター森岡毅さんの著書にあったことの言葉です。

私自身、マーケティング=愛という表現をよくします。

顧客へ対する愛

商品・サービスへの愛

データと睨めっこだけして分析する、愛のない人にはマーケティングはできないと思っています。

しかし、データと向き合わなくていけないのも確か。そこで、ここではマーケティング=愛を前提として向いている人の特徴をまとめていきたいと思います。

創造性がある

マーケターには既存の枠にとらわれず、自由な発想で新しい価値を生み出す創造性が求められます。
常に新しい視点やアプローチを取ることで、業界の常識にとらわれずに挑戦し、成果を上げることができます。

分析力が高い

消費者理解の専門家であるマーケターは、市場調査データや顧客データなどを分析し、市場動向や顧客ニーズ(欲しい!)を把握する必要があります。そのため、膨大なデータを正確に分析し、そこから意味のある情報を読み解く分析力が求められます。

扱うデータは膨大でプロであるマーケターは数字のマジック(都合のいい数字のみ顧客に出す)を使うこともできます。分析力が高いだけではなく誠実なことが重要であると考えます。

コミュニケーション能力がある

マーケティングはひとりではできません。顧客はもちろん、企業であれば社内関係者、外部パートナーなど、様々な人とコミュニケーションを取る必要があります。そのため、相手の立場やニーズを理解し、円滑にコミュニケーションを図るコミュニケーション能力が求められます。

具体的には、以下のような能力が重要です。

  • プレゼンテーション能力
    企画内容をわかりやすく、論理的に伝えることができる
  • 文章力
    企画書やレポートなどを分かりやすく作成できる
  • 傾聴力
    相手の話をよく聞き、共感を示せる
  • 交渉力
    関係者との交渉を円滑に進め、合意形成を図れる

マーケターは、顧客、社内関係者、外部パートナーなど、様々な人とコミュニケーションを取る必要があります。そのため、相手の立場やニーズを理解し、円滑にコミュニケーションを図るコミュニケーション能力が求められます。

具体的には、以下のような能力が重要です。

これらの能力を活かして、関係者との良好な関係を築き、チームワークを発揮することで、より効果的なマーケティング活動を推進することができます。

変化を楽しむ

マーケティング業界は常に変化しており、新しいテクノロジーやトレンドが次々と登場します。変化を楽しむ人は、新しいことにチャレンジし、柔軟に対応することができます。私が出会った素敵なマーケターは変化を恐れず、常に学び続ける姿勢を持っています。

チームワークを重視する

マーケティングは複数の部門やチームとの連携が不可欠です。チームワークを重視する人は、他のメンバーと協力して目標を達成し、効果的なマーケティングキャンペーンを展開することができます。また、他者の意見やフィードバックを素直に受け入れ、共に成長する姿勢を持っています。

チーム一丸となって取り組んだ施策が成功したときの喜びはスポーツに似ているかもしれません。(やらないから妄想でしかないけど)

マーケターに向いていない人の特徴

向いている人の特徴と逆の方は、実際にマーケティング業務を行うと苦痛かもしれません。

その他にも、以下のような方は顧客(クライアント)から信頼を得られない=マーケターって口だけの人と思われてしまいます。

成果にコミットできない・曖昧にしたがる

マーケティングの最終目標(ゴール)は、利益最大化です。

マーケティングの仕事では、目標や成果に向かってコミットメントを持ち、それに向かって努力することが不可欠です。しかし、営業職は明確に数字とい目標を持つのに対し、一部のマーケターは数字のコミットから逃れようとしていることがあります。

それでは、目標達成に向けての努力や責任感が不足し、業務の効率や品質に影響を及ぼす可能性があります。マーケティングの世界では、目標を達成するためにはコミットメントが欠かせません。

このセリフに注意

「マーケティングの目的はブランディングです」

「売上は営業が作るもので、マーケティングは認知を上げるものです。」

すぐに成果を求める

マーケティングは長期的な視野で戦略を立て、成果を出すことが求められますが、すぐに成果を求める人は、時間をかけて戦略を練り、成果を上げるプロセスに耐えられないかもしれません。マーケティングの成果は、努力と時間がかかるため、即効性を求める人には向いていないかもしれません。

しかし、顧客(クライアント)は即効性を求められるのも確か。しっかりコミュニケーションを取りながら進めることが大事なので、コミュニケーション能力が必要となるのです。

PDCAを回すことが苦痛

一発で上手くいくマーケティング施策はあまりありません。また、目標達成をしても、「次はここだ!!」とさらに高みを目指すことで企業の成長につながります。

マーケティング活動は、PDCAサイクルを繰り返し行うことで、効果を高めていくことができます。そのため、PDCAを回すことが苦痛な人は、マーケティングに必要な改善力や問題解決能力を身につけることが難しい可能性があります。

マーケターは、分析結果に基づいて、課題を特定し、改善策を立案・実行する必要があります。そのため、PDCAサイクルをスムーズに回せる能力は必須です。

まとめ

マーケターはやりがいのある仕事ですが、様々な能力を求められ責任を伴う仕事でもあります。必要なスキルを磨き、常に新しいことに挑戦し続ける覚悟が必要です。

しかし、自分の商材やサービスで誰かを幸せにしたい!喜ばせたい!と顧客思考を持っている方なら素敵なマーケターになることはできます。

私は愛のあるマーケターが増えることを心から祈ると共に、若手マーケターの支援を続けていきたいと思っています。

ABOUT ME
あゆこ
あゆこ
マーケター
1958年式空冷ビートル -青カブト- に乗るデジタルマーケター。
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