失踪癖と離婚癖——「Tシャツが乾くまで」の咲子は過去の私だった

失踪癖と離婚癖——「Tシャツが乾くまで」の咲子は過去の私だった
ayuco

蒼井優主演の金曜ドラマ「Tシャツが乾くまで」にはまっています。ある日突然いなくなる夫、充(松山ケンイチ)には失踪癖があり、それが発覚した回、SNSは充への非難で埋まった。

ところが昨日の回で、妻の咲子(蒼井優)に4回の離婚歴があることが、本人の口から語られる。離婚して新しい戸籍を作れば、前の婚姻は見た目上わからない。言わなければ、わからない。初婚の充なら、なおさら気づけないだろう。

SNSでは「咲子もやばいやつだった!」というニュアンスの投稿が並ぶ中、私は「自分も似たようなものかもな」と思った。

昔、バツ5の男性と付き合っていた。1週間でプロポーズされたときは、「こいつ病気だな。趣味結婚か?」と思った。丁重にお断りし、3ヶ月の交際の後に別れた。

幼い頃から、自分の家は友だちの家とどこか違う、と感じていた。家族揃って夜ご飯を食べた記憶があまりない。サザエさんやちびまる子ちゃんの家が普通なのだとしたら、我が家は圧倒的に会話がなかった。

両親はいつの間にか離婚していたし、親族も8割以上が離婚していて、それが当たり前だと思っていた。

私自身、1回離婚している。その後、再婚を考えて付き合った人も何人かいた。結婚と離婚を繰り返す人たちと、同じようなものなのかもしれない。

交際の延長線上にいつも結婚があって、何度離婚しても繰り返す。そういう人たちを、自分を含めてちょっとおかしいと軽蔑してもいた。

しかしアラフィフになって、それって悪いことではないのでは、と考えるようになった。人と人は支え合って生きている。私の場合は、自分にないものを他人で埋めようとしていたんだろうと思う。

今、私は経済的に自立していて、小さい一戸建てに猫と二人暮らしをしている。田舎に引っ込んだから軽い遊び友達は減り、彼氏もいない。けれど、たくさんの人に囲まれていたときより充実している。

自分で自分を満足させられるようになったら、大切な人のために時間やお金を使いたくなった。猫含む。

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かわしまあゆこ
かわしまあゆこ
マーケター/ライター
アナログ車に乗るデジタルマーケターです。
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