独身リモートワークが家事代行サービスを使うわけ
2年前から家事代行サービスを利用している。月に2回、1回2時間、1万1千円。完全リモートワークで、自分(正確には自分と猫)のためだけに時間を使えるフリーランスなんだから、家事くらい自分でやりなさいよ。そう思われるだろうか。
家事代行サービスを頼むきっかけになったのは、ドラマ『私の家政夫ナギサさん』だ。劇中でお願いしているのは、多部未華子さん演じる家事の苦手な独身OL。
「独身だって、頼みたいよね。。」
家事代行サービスの国内市場規模は、2017年の698億円から、2025年には最大で8,000億円ほどまで拡大すると見込まれている(野村総合研究所の調査より)。単身者やフリーランスの利用も、珍しくなくなってきているようだ。
私は家事が苦手だ。しかし、こだわりまくって建てた家を汚したくない。入居したばかりの頃は、1日1時間は掃除をしていた。週末は、「徹底お掃除の日」として、中掃除をした。
猫は掃除を遊びのひとつとして喜んでくれた。しかし、本来嫌いなことをやっている飼い主にはストレスがたまっていく。気がつけば、見た目は整っているのに、細部は汚い家になった。
部屋が汚くても、死にはしないとわかっていても、汚い場所を目にすると落ち込む。
そこで、家事代行サービスだ。初回サービスを受ける前に、担当の女性が家に来て部屋を見ながらヒアリングを受けた。2時間でどこを中心にきれいにしたいか、できることとできないことを伝える形だ。私は主にキッチンと、部屋の至るところから見つかる猫の毛の掃除を中心にやってもらうことにした。猫毛は毎日落ちるのだけど、お掃除を頼むようになってから、ソファの裏やベッドの隙間の毛が少なくなった気がする。
自分の感覚で、2時間ならこのくらいだろうとお願いしていたが、プロにかかると時間が余ることも出てきた。最近では、ソファーの保護クリームを塗ってもらったり、草むしりをしてもらったりしている。
定期的に頼むようになって、自分の中に変化が出てきた。せっかくきれいにしてもらったのだからキープしたいと、ミニ掃除をするようになったのだ。例えば、パスタを茹でるためにお湯をわかしている間、以前ならソファに座ってテレビを見たり、スマホをいじったりしていた。今は、その時間に冷蔵庫や電子レンジをふいている。ちょっとしたことでも、積み重ねればきれいを保てる。
掃除とは関係のないところでメリットもあった。サービスは、毎回同じ人が来る。同じ部屋に2時間いたら、自然と会話も生まれる。仕事とは関係ない、他愛もない会話が、私にとって癒しの時間になっている。
1回2時間、1万1千円。これは、決して高くはない出費だ。

